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七福神めぐり

七福神はご存じですか?まずは簡単にご説明しましょう。

七福神は7人の幸運の神様のことで、6人の男の神様 と1人の女の神様がいます。
大晦日の日に宝船に乗って港に入ってくると人々に幸運をもたらします。

《大黒天・だいこくてん》
大黒さまは縁結び、福の神です。
持っている「ふくろ」は「福労」とも呼ばれています。苦労をいとわずかってでて、その積み重ねをためこむための「ふくろ」です。
この「ふくろ」から、身・心ともに裕福な人生が右手の打出の小槌をうち振ることによって溢れ出ます。
大黒さまの「打出の小槌」は、“怠け心”、“よこしまな心”、“弱い心”など、“邪悪な心”を打ち振るって、人の迷いを晴らしてくれます。

《恵比寿天・えびすてん》
えびすさまは大漁、商売の神様です。
左手の鯛は「めでたい」のたい。「芽出る」の意味があり、若芽がやがて大樹になるように、良くなる“兆し”を芽出たいと言うようになりました。
右手の釣り糸一筋は、礼儀を重んじ、迷いなく人間らしく一筋に生きぬけとの示唆です。

《毘沙門天・びしゃもんてん》
毘沙門天は財宝、勝負の神様です。
母親の愛に対して、父親の慈悲。愛だけではこの人生の荒波を乗り越えることはできません。
金のよろいで魔を寄せつけず、悪業煩悩を押さえつけ、清く、正しく、力強く生き抜く勇気が必要です。
毘沙門天は武神である一方で、仏の言葉をよく聞いたことから多聞天(たもんてん)とも呼ばれます。

《弁財天・べんざいてん 》
弁財天さまは、河川の流れる音の“音楽”の神様です。
音楽には“和音”と“不協和音”とがあります。
快い名曲にはそれなりの和音があり、音律が狂うと聞きづらくなるものです。言葉づかいも音楽のひとつです。
何気ない一言が他人を勇気づけたり、傷つけたりするものです。
常日頃から言葉ひとつに他人を思いやる知恵の一言一句が福を積む因となります。

《福禄寿・ふくろくじゅ 》
福禄寿は招徳人望の神様です。
「分を越えて求むることなく、財を費やさず、陰徳を積む者は“福”に恵まれる。」(お顔で表す)
「君親の恩を忘れず、行状を慎み、天分を守るものは“禄”に恵まれる。」(宝珠で表す)
「飲食大酒を禁じ、色欲を慎み、気血を養うものは“寿”運に恵まれる。」(鶴亀で表す)

《寿老人・じゅろうじん》
寿老人は長寿の神様です。
手に持っている桃は若さのシンボル。美しく歳をとり、美しく老いてゆくことの大切さを示されています。

《布袋尊・ほていそん》
布袋尊は繁栄、幸福の神様です。
清濁も合せ呑みこむハラをもち、背負った袋は宝物。しかし、自分のものではなく困った人への贈り物です。
左右の大きな耳たぶは、他人の話を聞き分けて、言ってはならぬことは耳たぶへ貯めて大きくなりました。

1年の始まりに七福神をめぐる、とても縁起の
良いことです。
いろいろな地域の寺院で七福神を巡ることが
できます。
今回ご紹介するのは兵庫県淡路島の七福神めぐりです。

淡路島七福神めぐりは、七人の神様が祀られる
お寺を参拝しながら淡路島を回ります。
全てめぐると七つの幸福を授かるパワースポット巡りです。

各寺院を巡り奉納金を納めて参拝すると、七福神のご利益を授けて頂けて嬉しいサービスや記念品ももらえます。各寺院でご住職の法話もお聞き出来ます。

万福寺(まんぷくじ)
幸せの釣り方授けるみ寺

護国寺(ごこくじ)
家庭円満・和合を授けるみ寺

覚住寺(かくじゅうじ)
勇気と決断を授けるみ寺

宝生寺(ほうしょうじ)
達者で長寿を授けるみ寺

長林寺(ちょうりんじ)
大望成就(たいもうじょうじゅ)

智禅寺(ちぜんじ)
良妻賢母の道を授けるみ寺

八浄寺(はちじょうじ)
心身の裕福を授けるみ寺

いつ福をいただいても悪いことはないですし、通年の穏やかな雰囲気を感じながら回るのもよいのですが、やはり縁起を担ぐなら年始に回られるのが良いでしょうか。
7つのお寺のお参りを終わったところで最後に吉兆福笹をいただきました。