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私の好きな日本『奈良・長谷寺』

長谷寺は、奈良から三重県・伊勢へと続く初瀬街道を見下ろす初瀬(はせ)山の中腹に立ちます。
人々を魅了する花の御寺長谷寺。創建は736年です。
牡丹や桜が見事な場所としても有名です。
長谷寺は多くの文化人が訪れ憧れ作品に残しています。
長谷寺を少し知って歩くといいですね。

〈仁王門〉
要文化財に指定されている仁王門は、長谷寺の総門で、入母屋造り(いりもやづくり)本瓦葺(かわらぶき)の楼門(二階建て)の門です。

〈登廊〉(のぼりろう)
登廊は、その名の通り登り坂の廊下になっており、床は399段の石段となっています。重要文化財に指定されています。

〈長谷六坊〉(はせろくぼう)
現在は一院が廃院となり、5つの寺院が残っています。内部を拝観できる寺院もあるので、立ち寄ってみるのもおすすめです。

〈歓喜院〉(かんぎいん)
歓喜院は、ゆっくりと花を楽しんでください。

〈宗宝蔵〉(しゅうほうぞう)
長谷寺の寺宝を保管する宝物庫です。

〈梅心院〉(ばいしんいん)
僧侶を養成する学校がある寺院です。

〈月輪院〉(げつりんいん)
お茶席が設けられており、有料でお茶と干菓子(ひがし)が楽しめます。

〈慈眼院〉(じげんいん)
1665年に長谷寺の第八代住職によって建立された寺院です。

〈二もとの杉〉
二もとの杉は、古今和歌集や源氏物語にも登場します。

〈天狗杉〉
境内に天狗が出て灯りを消して歩くいたずらをしていたといいます。諸堂の修理に天狗杉近辺の木々を伐採する話が持ち上がりますが、この時、天狗のためにこの杉を残したといいます。これ以後、この杉は天狗杉と呼ばれるようになりました。

〈蔵王堂〉
蔵王権現(ざおうごんげん)という仏様を祀るお堂です。

〈愛染堂〉
愛染明王を祀るお堂です。1558年に再建されました。愛の文字から、縁結びや家庭円満のご利益がある仏様として参拝者の信仰を集めています。

〈本堂〉
本堂は、現在は国宝に指定されており、舞台から一望できる初瀬山の景色が人気です。

〈大黒堂〉
七福神の1人大黒天を祀るお堂です。

〈開山堂〉
長谷寺を開いた徳道上人(とくどうじょうにん)を祀っているお堂です。

〈本長谷寺〉
天武天皇の命令で徳道上人が作った最初の堂宇(どうう)です。現在の本堂に対し、本長谷寺と呼ばれています。

〈五重塔〉
1949年(昭和29年)に建立された伽藍の中では新しい建物です。その美しさから昭和の名塔と呼ばれています。

〈三重塔〉
豊臣秀頼によって再興されましたが、1876年(明治9年)に落雷によって焼失してしまいました。現在は、跡地に看板が立てられています。

〈本願院(ほんがんじ)〉
長谷寺を開山した徳道上人(とくどうじょうにん)が隠棲(いんせい)した建物です。

〈奥の院〉
興教大師(こうぎょうだいし)を祀る興教大師祖師堂や、陀羅尼堂(だらにどう)・歴代住職の墓所などがあります。

〈本坊〉
本堂は大講堂や書院を併せ持つ寺務所です。

《釈迦の弟子で賓頭盧尊(びんずるそん)》
通称「おびんずる様」「びんずるさん」と呼ばれ、堂の前に置かれている 「なで仏」で、病んでいる部位をなでると除病の功徳(くどく)があるといわれています。なんとも言えない美しい光景が目に止まります。

《 草餅 》
長谷寺の名物のひとつと言えば『草餅』です。
長谷寺の参道に何軒かのお店があります。
おみやげとは別にその場で作りたてを頂いてみてください。

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四季折々の花が目を楽しませてくれる花の御寺・長谷寺を、歌碑や石造物を発見しながら歩いてみてはいかがでしょうか。